現象だけを追っていては、動作における連動性は向上しない。

「胸椎を伸展させるのが大事」
とある水泳指導者から上記のようなことを言われました。
最近、この言葉がネット(Twitter?)で流行っているようです。

この表現を深く掘り下げて考えてみます。

まず、「胸椎を伸展」させる。これは解剖学的な表現として正しいです。
体の状態を表す言葉。それが解剖学。

一方で、
胸椎を伸展させるために
胸椎(背骨)を意識することは正しいのでしょうか?
答えはNO.
一部分の意識というのは、そこが動作の出発点となります。
つまり、胸椎(背骨)を意識するというのは、そこが動きの出発点となり他への連動がスタートしていきます。

背骨(胸椎)周辺というのは、非常に多くの筋肉繊維が複雑に走っている。そこの部分を「意識」することによって、脳は筋収縮(緊張)シグナルを送る。そして、胸椎伸展に関与しない近くの筋肉までもが筋緊張に巻き込まれていく。

このように考えると、
胸椎がスタート地点では動作はギコチナイものになるでしょう。

では、どうすればよいのか?
【胸骨を引き上げる】これが意識のスタート地点として適しています。そして結果的に胸椎が伸展する。背骨周辺の筋肉は過度に筋緊張することなく、連動性が高まる。

このように考えていくと、動作とは表面的なことばかり追いかけてしまいがち。
「連動が大事!」とか言うわりには、本当の連動とは何かが理解できている人は少ないのでしょうね。私もまだまだ精進していきたいと思います。