トレーニング後の「アイシング」でミトコンドリアが増える?

以前の記事(No.43)で、筋トレ後のアイシングについて取り上げました。

トレーニング後の「アイシング(冷水浴)」は、筋肉合成(筋肥大)シグナルを減少させる。という内容の論文でした。

今回の記事では、トレーニング後の「アイシング(冷水浴)」がミトコンドリア生合成シグナルを増加させたという内容の論文を紹介します。

目次

論文紹介

題名:運動後に筋肉をアイシングすると、PGC-1αの発現を高めます。

Postexercise muscle cooling enhances gene expression of PGC-1α.
著者:Ihsan Mら
公開日:2014年10月
https://journals.lww.com/acsm-msse/fulltext/2014/10000/Postexercise_Muscle_Cooling_Enhances_Gene.4.aspx

内容:運動後にアイシングをし、筋生検と筋肉温度を調査しました。

9名の20代男性が実験に参加。

トレッドミル(ランニングマシン)で、30分間走った後
HIIT(高強度のインターバルトレーニング)を実施。

この一連の運動後に、片脚のアイシング(10℃の冷水浴)を15分間おこなった。

結果:運動後のアイシングはミトコンドリア増加シグナルを向上させる!

アイシングした脚の外側広筋を調べた結果、
「PGC-1α」という遺伝子の発現が高まった。
この遺伝子は、ミトコンドリア生合成を促進する役割がある。

つまり、運動後のアイシングは
ミトコンドリアを増やす可能性がある。と言える。

まとめ

アイシング(冷水浴)のメリット・デメリットを理解した上で利用する。
そんな工夫が現場では必須です。

こういった研究結果を、現場にいるほとんどの人達が「知りません。」
研究結果イコール答え。ではありませんが、行動の一助になることは間違いないです。

このような知識は、特殊能力でも何でも無く
ただの【情報】です。知っているか知らないかの違い。

情報を土台にして、一緒にどんどんチャレンジしていきましょう。

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