No.52 ヒップスラストの最大挙上重量(1RM)が向上しても、短距離走は速くならない?

トレーニング

今回の記事では、
ヒップスラストの最大筋力(1RM)が向上しても、スプリント走のタイム短縮には影響しなかった。という内容の論文を紹介します。

No.46では、ヒップスラスト実施した後にスプリント走のタイム短縮が見られた。
という論文を紹介しました。
一見すると、今回の結果と「矛盾」するようにも思えます。

競技者・指導者の皆さんは、
この内容を、どのように受け止めて現場に活かしていきますでしょうか?

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論文紹介

題名:バーベルヒップスラストは、スプリント走パフォーマンスに影響しません。

Heavy Barbell Hip Thrusts Do Not Effect Sprint Performance: An 8-Week Randomized Controlled Study.
著者:Jarvis Pら
公開日:2019年7月
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28746243/

内容:ヒップスラストの最大筋力向上がスプリント走の影響があるかを調査

21名(男性15名/女性6名)の大学生アスリートが実験に参加。

11名が8週間に渡り、ヒップスラストのトレーニングを実施。
10名は対照群として、ヒップスラストトレーニングは実施しなかった。

結果:ヒップスラストの最大挙上重量(1RM)は有意に向上したが、スプリント走のタイムは短縮しなかった。

ヒップスラスト実施群は、挙上重量が大きく向上した。
しかし、スプリント走のタイムには有意な影響が無かった。

まとめ

論文中の結論には、
「大学レベルのアスリートによるスプリント走では、ヒップスラスト1RM向上が影響しないと示唆された。」
と記載されています。

だからといって、トレーニングに取り組まなくていい。ということではありません。

レベルの高いアスリートであるほど、
トレーニングで向上させた筋力を、「競技の動きに転化」させるという作業が必要になります。
【身体を作る】と【動きを作る】というのは、別の認識を持って取り組むと良いでしょう。

No.46での、PAP効果(抵抗運動刺激の直後に発生する効果)がみられた。という内容と
今回の継続的な最大筋力向上による効果を分けて考える必要があります。

トレーニング指導者と競技指導者の情報共有が無ければいけません。
ここを疎かにしている指導者は、今一度見直してみましょう。(自戒)

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