No.63 【オーバートレーニング症候群】の原因はオーバートレーニングでは無い。

スポーツケア

オーバートレーニング症候群という言葉をご存知ですか?
スポーツ現場にいると、たびたび耳にするワードです。

過度な練習やトレーニングが引き金となり、
長期的にパフォーマンスが低下したり心理的症状が見られたりすることが特徴だとされています。

オーバートレーニング症候群は、ほとんどが「過剰な練習(オーバートレーニング)」とは無関係に引き起こされる。
という内容の論文が発表されています。

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結論

オーバートレーニング症候群は、
カロリー摂取が不十分であると、他の要因が無くても引き起こされる可能性が高いです。

【食事】と【睡眠】の質によって、
オーバートレーニング症候群の全てのケースを説明ができる可能性があります。

(Flavio A Cadegianiら,2019)

論文紹介

題名:オーバートレーニング症候群の新しい原因と結果

Novel causes and consequences of overtraining syndrome: the EROS-DISRUPTORS study
著者:Flavio A. Cadegianiら
公開日:2019年9月18日
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6751688/

内容:オーバートレーニング症候群を引き起こす要因を調査

合計39名のアスリートが実験に参加しました。
(オーバートレーニング症候群のアスリート14名と健康的なアスリート25名)

ホルモン反応・ストレス反応・血液や筋肉や免疫といった
様々なテスト検査を実施しました。

結果:オーバートレーニング症候群は、トレーニングパターンは関係なく、食事パターンによって引き起こされている。

食事パターン(タンパク質・炭水化物・カロリー摂取量)が、オーバートレーニング症候群を引き起こす主な要因となっていることが分かりました。

その他の要因には、睡眠・労働(学習)時間などもありました。

これらによってオーバートレーニング症候群が引き起こされると、
ホルモン応答の減少・筋肉量の減少・内臓脂肪の増加・体水分量の減少・血液組成の異常・気分障害などが見られます。

まとめ

オーバートレーニング症候群というのは、
練習をお休みすれば良い。
というだけでは改善しないことが、今回の研究から明確に分かりました。

長期的な成績不振や気分の落ち込みといった症状を感じている人は、
まず、
「栄養状態を改善する」ということに取り組んでください。

スポーツ選手だけでなく、生命活動をしていく上で最重要な項目です。

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