No.67 水泳パフォーマンスへのPAP効果

トレーニング

post-activation potentiation(PAP:活性化後強化)と水泳パフォーマンスに関する論文を読んでみました。

PAPを狙った運動というのは、簡単に説明すると
「レース前に、短い時間でチカラ発揮を実施することを指します。」
目的は、パフォーマンスを向上させること。チカラ発揮をすることによって、

筋肉の収縮を記憶させ、高強度運動のパフォーマンスを改善させることができるのではないか。
(Macintosh BR 2012)https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22515147/

PAPの発現メカニズムは、モーターユニット(運動単位)動員の増加やミオシン調節軽鎖のリン酸化によるのではないか。
(Tillin NA 2009)https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19203135
と考えられています。

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論文紹介

Total Performance Power Rack(水泳特有のトレーニング機器)によって100m自由形のタイムが短縮しました。

著者:Hancock APら
公開日:2015年4月
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25426510/

パドルとパラシュートを利用した「12.5m×8回」最大努力泳では、PAP効果の有意差が見られなかった。※しかし、ピーク力・RFDの向上が見られた選手もいた(競技力の高い選手ほど)

著者:Barbosa ACら
公開日:2016年4月
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26667922/

腕立て・スクワット・バーピー運動ではPAP効果が見られなかった。※PAP運動の10分後に試技した研究。

著者:Zied Abbesら
公開日:2018年10月22日
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6232934/

まとめ

現段階では、PAP効果というのはメカニズムもプロトコルも確立されていないようです。
しかし、PAP効果を調査している研究はたくさんあります。
それだけパフォーマンス向上に期待されているということでしょう。

多数の論文でも述べられていますが、
選手個別でのPAP運動を実施できたならば、効果が見込まれるというのが現状です。

現場の指導者という立場としては、その個別性を追究していきたいと思います。

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