No.109 ドルフィンキックの推進力(進むポイント)

競泳

先日、以下のツイッター投稿をキッカケに

オリンピアンの金子雅紀選手と「オンライン・ディスカッション」をする運びとなりました。

現役トップアスリートの技術的な話を「youtube生配信」で聞ける。

こんな有り難い機会は、この社会状況だからこそです。

もちろん、感染症問題が早く落ち着いて、不安が少しでも取り除かれることを願っていますが

こういった機会だからこそ、得られるものもあるな〜。と考えて行動していきたいと思います。

前回の記事(No.108)では、

「ドルフィンキック速度と足首柔軟性や筋力」との相関関係を調査した論文をご紹介しました。

今記事では、

ドルフィンキックでの進むポイントや流体力について述べられている研究論文を紹介していきます。

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論文紹介

題名:A quasi three-dimensional visualization of unsteady wake flow in human undulatory swimming.
著者:Shimojo Hら
公開日:2019年8月27日
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31303331


論文結論

水中ドルフィンキックでは、

ダウンキックの最下点で「下肢の外旋」と「足の指が近づく」

という現象が見られました。

この現象により、「強い渦のクラスター」と「ジェット流」が発生した結果、推進力が発生しました。


論文内容

・男性水泳選手(24歳)の1名が実験に参加。(FINAポイント793)

・流水プールにて、41回の試験を実施。

・速度は(0.8m/秒)設定。実験者の最大速度の47.6%でした。


私見まとめ

記事タイトルの【進むポイント】に対する、一つの答えとしては、

ドルフィンキックの(ダウンキック)から(アップキック)への【切り返し】局面で、大きな推進力が得られていると考えられます。

また、
論文中では、キックの各局面における「解剖学的な説明」が説明されています。

たしかに、ドルフィンキックが上手な人達の動作を、言葉で説明するときと同じような内容だな〜。と感じながら読ませていただきました。

一方で、著者の方が論文中でも触れられていますが、

(0.8m/秒)という速度は、50m距離に直すと【62.5秒】です。

実験参加者は国内トップレベルの競技者ですので、ドルフィンキック50mが62.5秒というと
メチャクチャゆっくり泳いでいる状態でしょう。

ですので、さらに知りたくなってくるのは、

最大努力したときのドルフィンキックでも同様の結果が見られるのか?
ということについて、探究心が湧いてきますね。

私個人的には、
一緒にオンラインディスカッションに参加された「山川啓介さん」が研究されている
【ドルフィンキック時の筋電図(EMG)】について、これから出てくるであろう結果が、興味津々でございます。

ドルフィンキックで、SSC(stretch shortening cycle)的な動作を意識すると速度が得られやすくなるのか。

また、SSC的な動作を
どのように実践していけば速度が高まっていくのか。

現場では、日々実験あるのみでございます。

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