【平泳ぎ】上級者になるための動作ポイント3つ

なんだかヘンテコな記事タイトルにしてしまいました。

今記事では、平泳ぎの競技レベルが高い(タイムが速い)選手たちの「動作」について考えを巡らせるキッカケとなれたらいいなと思って書き出しています。

スイミングスクールのコーチになりたてだったあの頃の自分に教えてあげたい。。

目次

平泳ぎが速い人の特徴や傾向について

上半身と下半身がそれぞれ蛇腹(じゃばら)のように動作している

「腕」が推進力を発揮しているときは「脚」が抵抗の少ないポジションとなり、「脚」が推進力を発揮しているときは「腕」が抵抗の少ないポジションを作っていることが観察されている。

【被験者】50m世界記録の91%くらいの集団(8名)と、65%くらいの集団(10名)との間で比較した研究。

John Komarら:2013

上半身の蛇腹(じゃばら)運動
下半身の蛇腹(じゃばら)運動

脚のリカバリー動作に費やす時間が短い

脚を伸ばしている状態から曲げ終わるまで(脚のリカバリー動作)に費やす時間が短い傾向が観察された。

【被験者】世界大会レベルの集団(4名)と、国内大会レベルの集団(4名)との間で比較した研究。

Bjørn Harald Olstadら:2016

脚のリカバリー動作

呼吸動作のあとイルカのようにストリームライン姿勢へ

腕による推進力を発揮し、頭が水面から上がる呼吸動作のあと「イルカのように体をスイング」してストリームライン姿勢を作っているように見られた。

【被験者】50m世界記録の74%くらいの集団(3名)、80%くらいの集団(28名)、90%くらいの集団(3名)とで比較した研究。

Marek Strzałaら:2016

(⇦)世界レベル/(⇨)初級者

色んな人の平泳ぎを比較した動画🐸

私見まとめ

平泳ぎが速い人の動作(バイオメカニクス)について研究され述べられている文献を3つ紹介しました。

私の言葉でテキトーにまとめると、

①上半身と下半身を蛇腹(じゃばら)のように動かして推進局面を次から次へと繰り出す。

②脚のリカバリー動作は膝カックンのように。

③呼吸動作はイルカのようなスイングを。

平泳ぎが速くなりたい場合は、上から順に取り組む優先順位が高いように感じています。

誰かや何かのお役に立てるような記事となっていたら嬉しく思います。

どうすれば上記のような動作が出来るようになるか?

年齢を問わず「様々な運動経験」が大切だと言えます。

ジュニア育成ならばなおさら。ただ反復するだけでは辿り着かない技術も多くあるように感じています。

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