競技スポーツを通して身に付く「考える仕組み」について考えてみた

  • URLをコピーしました!

「考えなくてもいい環境」は楽ちんです。誰かの指示に従っていれば悩むこともなく、余計なことを考えずに毎日を過ごせます。

しかし、そのラクさの先にあるのは「変わらない」毎日。 もし「今より良い未来にしたい」と望むなら、自分の頭で考えることが必要でしょう。

考えるためには、時間を確保し、物事に疑問を持ち、学ぶことが大切です。私も自身の仕事である”運動指導”を通じて、多くの人の「考える力」を高めるきっかけになりたいと考え、活動していきたい。

考えない人の未来、考える人の未来

たとえ話をします。

A選手は、毎日コーチの指示通りにメニューをこなし、特に何も考えずに練習している。言われたことはやるが、それ以上の思考はしない。

一方で、B選手は、同じメニューをこなす中でも、「なぜこの動きが必要なのか?」「自分のフォームのどこを改善すればもっと速くなれるのか?」と、自分の頭で考え練習している。

この二人が1年後、3年後、どんな違いを生んでいるかな。きっとB選手は自分で課題を見つけ、試行錯誤しながら成長を続けていく。一方で、A選手は言われたことをやり続けるだけなので、大きく伸びることはないだろうね。若いとき(ジュニア期)の短期的な伸びはあっても、シニア期へ突入し中長期的な伸びは期待できないかな。

これは、スポーツに限らず、仕事や人生でも同じことが言えるよねきっと。

「考えない楽さ」に身をゆだねている人と、「自分の頭で考え、行動する力」を持っている人。どちらが自分の人生に納得感を持てているかな。

多くの人にウケるのは「考えない楽さ」

「簡単で、勉強いらず、努力も反省も必要ないもの」が流行るしウケる。

だから、「身につけているだけ!」とか「置いておくだけ!」とかってモノが近年は売れているよねぇ。

情報も、ワンクリックで手に入り、AIがそれっぽくやってくれる。言われた通りに動けばOKで、自分で考える必要はない。

こうしたものは、一見すると便利に思えるが、それに慣れすぎると、気づいたときには「考える力」がすっかり衰えてしまっているかも。うまく使っていこうね。


スポーツの現場でも同じようなコトが起こっている。

「このトレーニングをやれば速くなる」と言われたら、その意味を考えずにやる。
「このフォームが正しい」と言われたら、なぜかを考えずにただ真似る。

しかし、スポーツで本当に強い選手は、「なぜ?」と問いを持ち、自分で考えながら行動するタイプの選手。

スポーツ指導とは、単に技術を教える場ではない。選手が「考える力」を鍛え、自ら成長できるようになるための場なのだ。っていうのが筆者(山﨑)のスタンス。

スポーツは「考えるプロセス」が身につきやすい

次は、スポーツの指導者やコーチ側からの視点で考えてみよう。

たとえば、選手がある動きをしたとき、「今の動きはなぜうまくいった?」「どこを修正すれば、もっと効率よくなる?」とコーチが問いかける。

最初は答えられないことも多いのだが、繰り返していくうちに、選手自身が課題を見つけ、解決策を考えられるようになっていく。コーチは根気強くね。話の腰を折らず、否定せずにコーチングしていこ。

これによって身に付くチカラはきっと、スポーツに限らず、人生のあらゆる場面に応用できるチカラ。

目の前の課題をただこなすだけの人と、自分の頭で考え、行動できる人では、数年後、どんな差が生まれるだろうか?そんな想いでコーチとして接していきたい気持ちだね。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
目次