あなたには推しのスポーツ選手がいますか?
勝っても負けても一喜一憂し、SNSを隅々までチェックし、遠征まで行ってしまう。
そんな推し活。傍から見れば理解できない行動かもしれません。
「応援」には心を満たす力がある
「今度の試合、絶対見に行くよ」
「このグッズ、かっこよすぎて買っちゃった」
「選手たちの頑張ってる姿を見てると勇気もらえるよね」
こんな会話、日常でよくありますよね。
現代のスポーツは、単なる「観戦型のエンタメ」ではなく
共感や成長、つながりを生む「体験」へと変化しているように感じます。
では、なぜ私たちはそこまでスポーツに深い意味を感じるのか?
そして、その「応援の意味」は私たちの心にどんな影響を与えているのでしょうか?
「応援」が満たす3つの心理欲求(自己決定理論からの視点)
自己決定理論という心理学の世界では、人間には3つの基本的な心理欲求があると言われています。
自律性:自分で選び、決める自由
有能感:できる、成長しているという感覚
関係性:人とのつながり、絆を感じること
この3つが満たされると、人は幸福感や充実感を感じやすくなります。
そして、以下で引用する研究論文では、スポーツファンとしての活動がまさにこの3つを満たしていることが示されました。
研究論文の紹介
題名:Structural equation modeling of basic psychological needs and meaningful sports consumption with the mediating role of team attachment and self-esteem
著者:Xuemeng Haoら
公開日:2025年7月11日
https://www.nature.com/articles/s41598-025-10986-z
研究の概要
対象は、過去6ヶ月以内にスポーツ観戦・グッズ購入などを行った中国の320名。
研究では次の4つの要素を統合的に分析しています。
- 基本的心理欲求(自律性・有能感・関係性)
- チーム愛着
- 自尊心
- 意味あるスポーツ消費
主な発見
✅発見1:心理欲求が満たされると、スポーツの意味も深まる
自律性・有能感・関係性が満たされている人ほど、
スポーツからより深い価値を見出す傾向がある。
✅発見2:チームへの愛着が橋渡しをする
心理欲求が満たされると、チームへの絆が強まり、
その結果、スポーツ体験がより意味あるものになる。
✅発見3:自尊心も媒介している
心理欲求が満たされることで自尊心が高まり、
スポーツから得られる幸福感が増す。
私見まとめ
1. 自律性(好きなチームを選び、自分のスタイルで応援できる自由)
2. 有能感(競技を理解したり、チームや選手の成長を見守る知的満足感)
3. 関係性(ファン仲間や選手との絆、一体感を感じる瞬間)
これらが満たされることで、応援は単なる娯楽ではなく、「人生を豊かにする行為」へと発展するのかもだね。
では、「見るスポーツ」として価値あるスポーツ消費となるために、どんなところを意識していけば良いのかな?考えてみよう。
スポーツ選手の推し活ポイント
▶︎選手の人間性に注目してみる
- 勝敗よりも、努力・挫折・成長のストーリーに心を寄せよう。
▶︎チームの価値観を理解する
- 理念や社会的メッセージに共感することで応援に深みが出る。
▶︎ファン同士のつながりを大切にする
- 応援の輪が広がるほど、体験の喜びも大きくなる。
▶︎スポーツから学びを得る
- 戦術・マネジメント・精神力など、人生にも活かせる学びがある。
結論:「応援」は生きがい
スポーツファンでいることは、ただの趣味でとどまらないのかもだね。
それは、人生に意味を与える営み、つまり「生きがい」になり得る。
度を越えた熱狂も含めて、
情熱と関心を持ってチームや選手を応援することは、
むしろ「豊かな生き方」と言えるのかも。
最後に
「なんで、そんなに熱くなれるの?」
その答えは、もう明確です。
私たちがスポーツに熱くなるのは、
それが「自分らしさ」とか「達成感」とか「人とのつながり」という、
人間の根源的な欲求を満たしてくれるから。
だから、胸を張ってOKなのだよ。
あなたの応援には、意味がある。
そしてその意味を意識できたとき、
スポーツは、あなたの人生をもっと豊かにしてくれるはずだね。
余談:スポーツ組織への提言
この記事では、「応援する側」の視点から生きがいとか意味についてを述べてきました。最後に余談として、「スポーツを実践する側」の視点についても少しだけ触れておしまいにするとしましょう。
「応援してください!」という言葉を発するだけでなく、「応援してもらえるような存在」となるために、どんなことを意識してみると良いのかな?考えてみたよー
仲間やファンと一緒に物語をつくろう
ファンは「応援したい人」ではなく、きっと「一緒に歩みたい人」だね。
コンテンツを完成したものとして見せるのではなく、一緒につくる過程を見せていこう。たとえば、次の企画テーマをファンにアンケートで選んでもらったり、新商品の試作品に意見をもらったり。
ファンが関わることで、「自分もこのチームの一員だ」という感覚が生まれるのかも。
舞台裏にあるリアルを共有する
多くのファンは「完成形」よりも「成長の途中」に心を動かされるものだね。
動画や投稿では、華やかな結果よりも「試行錯誤の裏側」や「苦労して乗り越えた瞬間」を積極的に見せてこ。
たとえば、撮影の裏でのミスや、練習中の小さな発見など。
こうした人間味のあるストーリーがファンの共感を呼び、「この人たちは本気で挑んでいる」と感じてもらえるようになるかもよ。
共感される価値観を言語化する
選手が「何をしているか」よりも、「なぜそれをしているか」に共感するよね。
あなたの活動の中にある「信念」や「想い」を、繰り返しわかりやすく発信してみよう。
たとえば「子どもたちに挑戦する楽しさを伝えたい」「泳ぐことを通じて自分を好きになってほしい」など。
この価値観の言語化によって、ファンはあなたの活動に「意味」を見出し、単なる視聴者から「応援者」になってくれるかもだよ。
ファンが参加できる場をつくる
SNSは「見るだけの場所」から「参加する場所」に変わってきているように感じる。
仲間やファンが関われる企画やイベントやコミュニティを用意してみよう。
直接つながれる瞬間は、どんなPRよりも強力かもだね。
ファンが「この人たちに会えてよかった」と思える体験を積み重ねることで、長く応援してくれる関係が作っていけるかもね。
まとめると
エンゲージメントを高めるとは、「好き」を「関わり」に変えること。
「見せる」から“共につくる”へ。
「結果」から“過程”へ。
「発信」から“共感”へ。
単なるフォロワーではなく、仲間として動き出していけるかもね

