【自主性と主体性】スポーツの練習について考える

エッセイ

今回はいつもの研究論文を紹介する記事ではなく、エッセイ的な内容となっております。
2020年の年始頃に、ダッシュスイミングスクール新潟へ練習を見学にお越しくださった方々と話をしている中で、考えていたことをブログ記事にしています。

ツイッターでは、以下のように今記事を紹介しました↓

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言葉の意味(辞書より引用)

主体性

自分の意志・判断によって、みずから責任をもって行動する態度や性質。

※三省堂「大辞林 第三版」より

自主性

自分の判断で行動する態度。

※三省堂「大辞林 第三版」より

言葉の意味(私見)

主体性とは【オープン・クエスチョン】

数ある選択肢の中から、自分が取り組むコトを選択する。という行為は
「自由に答えてもらうための質問」のようだと感じます。

自主性とは【クローズド・クエスチョン】

はい・いいえ、やる・やらない
このような選択肢が絞られている中で「答えやすい質問」のようだと感じます。


水泳の練習に当てはめてみる

「主体性」と「自主性」という2つの言葉を
スポーツ練習に当てはめて考えてみます。

主体性の範囲

ステップ①|私は「何をしようかな?」

学校や仕事以外の限りある【時間】で
あなたは何をするのか選択できます。
睡眠でも読書でも運動でも、何でも選べます。

Aさん
泳ぐの好きだし。ベストタイム出したいから水泳にしよ!

Bさん
今までも水泳やってきたから。親がヤレって言うし。水泳やるか。

数ある選択肢の中から「水泳の練習」を選んだあなたの次なるステップは?

ステップ②|私は「どこで練習しようかな?」

Aさん
自宅から近くの市民プールへ行こうか。
少し遠いけど50mで泳げる県立プールに行こうかな。
やっぱり、プロの指導者から聞きたい・知りたいことがあるからスイミングに行こうかしら。
速い選手もいるし、SNSとかHPを見ると楽しそうだから、あそこのスイミング行こ。

Bさん
今日も〇〇スイミング行くか。18:00から練習始まるし。行かないと親もウルサイし。
なんでこのスイミングなのかって?そんなこと考えたことも無いな。

「スイミングスクール」での練習を選んだあなたが次に選ぶことは?

自主性の範囲

ステップ③|私は「用意されたメニューにチャレンジするか?しないか?」

コーチ・指導者が用意した「練習メニュー」が出されました。

今日の練習の【狙い】が発表されます。
その狙いは、200mレース速度での「解糖系持久の強化」だそうです。

Aさん
私は50mを専門種目としているから、200mのレース速度は練習したくない。
最後のメニューは量を半分にして休憩時間を長くして取り組みたいから
コーチに相談してみよう。もしかしたら200mの練習することに何か意図があるかも。

Bさん
とりあえず、メニューに書いてある通りにやるか。
前に泳いでる人と同じことしておけばイイだろ。


私見まとめ

以上が「主体性」と「自主性」という2つの言葉をテーマに
練習へ取り組むまでの過程を例に挙げてみました。

ここで、個人的に大事だよな〜と考えている点があります。

・AさんもBさんも、自ら選択をしているという点

一見すると、Aさんが主体性や自主性の塊であることは分かりやすいのですが
実はBさんもキチンと自ら選んでいるのです。

Bさん
ステップ①では、「親の言うことを聞く」という選択。
ステップ②では、「昔からやってる習慣に従う」という選択。
ステップ③では、「近くの人の後ろに付いていく」という選択。

このように、BさんもAさんと同じように【選択】をしているとすると
選択するという点以外で
2名の間にある差は何なのでしょうかね?

ポジティブ思考?チャレンジ精神?意志の強さ?

自分の中での
「成りたい自分像」みたいなものがイメージ出来ている人は
Aさんタイプが多いように感じます。

指導者としては、
目の前の選手が【自らの選択によって成功した!】という感覚を得てもらうことが重要なのかな。と思うようになりました。
「俺がアイツを速くしたんだぜ」みたいなことを心底思っているような人と付き合うのはシンドイ。

つまり、「自分(選手自身)が選択した行動が生んだ結果」という
【因果関係の評価(チェック)】という作業も同時に必要なのかも知れませんね。
Aさんも。当然にBさんも。

だらだら続いちゃうので、随筆はそろそろ終わりにします…。

あとがき

まだ続くんかい。と、自分でも思いながら書いています。
なぜ、このようにメンタル的な部分の記事を書こうと思ったのか?

それは、こちらの一連のツイートによる影響が大きいです↓

今年の年始(1月3日)
ダッシュスイミングスクール新潟の練習見学へお越しくださった4名の方々
柿添さん・西園さん・浜上さん・山根さん
そしてこのような機会をコーディネートしてくれた押切くん。

あと、昨日飲みながら沢山お話を聞かせてくれたハセタクさんの影響が大きい。

関東の方々が新潟の小さいスイミングへ実際にお越しくださり、
その時の情報をSNSへ投稿していただき、
その一連の投稿から広がるフィードバックの数々。

この流れから
私が感じたものは、【誰かの役に立っている】という貢献感のようなモノでした。

おしまい。

主体性を持つために「オススメの書籍」

押井守監督のインタビュー記事をまとめた書籍となっています。
「どうせ戦うなら、勝つために戦え!」という内容となっています。
気軽に読みやすい本。


少し読破するのが難しい本。
「社会の仕組みを理解する」というくらいの大目標を掲げて読むことをオススメします。
悩んだ時の、そもそも論を知ることで助けられました。

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