「同じような練習をしているのに、成長に差が出るのはなぜなのか?」
この問いに対して、「センスがあるから」「水感が良いから」という言葉で片付けられるケースが多かったように感じています。
でも本当にそうなのかな?
その「差」は、本当に「才能」でしか片付けられない領域なのかな?
ジムでバーベルを担ぎ、懸垂をこなし、体幹トレーニングに励む選手たち。
筋肉もついてきた。パワーも上がってきた。
でも、泳ぎはあまり変わらない。
「なんで筋トレしてるのに速くならないんだろう?」
そんな疑問を抱えている選手や指導者は多いように思います。
今回は、この「筋トレと泳ぎがつながらない」問題について、考えていきたいと思います。
まずはこの冒頭で、筆者(山﨑)による結論から述べておきます。
水泳選手のパフォーマンスを高めるうえで、筋力トレーニング -いわゆる陸上トレーニング- は、いまや欠かせません。しかしその進め方にはいくつかの問題点があると考えています。そこで私が推奨する進め方は、入力トレーニングと出力トレーニングを行き来しながら、螺旋階段を上がるように積み重ねていく手法です。
「入力と出力をトレーニングする」なんて言われても意味わからんですよねw
この考え方を、少し深掘りしながらお伝えしていきたいと思います。
現場に潜む「4つの思考停止」
水泳の育成現場には、知らず知らずのうちに陥っている「思考停止」が存在しているように感じています。
① 練習量への信仰
「❌とにかく量を泳がせれば速くなる」という思考停止。
練習の価値は「量」ではなく「適切な刺激(質)」で決まる、というのが基本原則です。
もちろんジュニア期には、多様な動作経験を積むために、ある程度の量は必要です。
問題なのは、「とにかく泳げば泳ぐほど速くなる」という盲信。
運動学習理論では、過度な反復は「固定化」を招き、かえって適応能力を低下させることが知られています。量を重ねるほど、身体は効率化を求めて「感覚を省エネモード」にしてしまう。
つまり、量と質は対立概念ではなく、発達段階や目的に応じて戦略的に刺激を変えていくべきということです。
② 短期的な勝利
「❌今、勝つこと」の優先という思考停止。
目の前の大会で結果を出すことは、選手のモチベーション維持や自己効力感の形成に不可欠です。「いつか速くなる」だけでは、選手は燃え尽きてしまいますよね。
だけど、短期的な勝利のために、長期的な成長の芽を摘んでしまっているケースが多いように思います。
例えば、ジュニア期に特定の種目や距離だけに特化させて、多様な動作パターンを経験させない。
結果として、動きや技術の引き出しが乏しく、ジュニア期の後半で伸び悩む選手も多い。
きっと大切なのは、「今日の勝利」と「明日の成長」を両立させる設計図を持つこと。
③ 指導と管理
「❌答えを教えすぎる指導」という思考停止。
コーチの仕事は「答え」ではなく「問い」を与え、考える力を育むこと。
しかし、これにも文脈があります。
初心者や基礎技術を学んでいる段階では、明確な「答え」を示すティーチングが効率的な場合もあります。すべてを自己発見させようとすると、かえって遠回りになることもあるんです。
問題なのは、選手の発達段階を無視して、一律に「形」だけを教え込むことです。
特に、選手が自分なりの感覚を掴みかけているときに、指導者が「いや、こうじゃない」と介入しすぎると、選手は自分の身体との対話をやめてしまう。
「いつ答えを示し、いつ問いを投げかけるか」という判断こそが、指導者の腕の見せどころなのかも。
④ フォームとフォース
「❌フォーム(形)だけの模倣」という思考停止。
指導者は「形」ではなく、その動きの原因となる「力(フォース)」を見るべきです。
ただし、運動学習の研究では「外的な形の模倣」も重要な学習手段であることも示されています。
特に技術を習得する初期段階では、「まず形から入る」ことで、大まかな動作パターンを掴むことができます。
問題なのは、とにかく形だけを追求して、その形を生み出している身体の内側のメカニズムを理解しないこと。
世界のトップスイマーの美しいフォームを見せて「こうやって泳げ」と言っても、選手は表面だけを真似します。でも、そのフォームを支えている体幹の安定性、肩甲骨の可動性、腹圧のコントロールといった「見えない土台」を理解しなければ、自分のモノにはなり得ません。
形は、「結果」であって「原因」ではないのです。
制御できない力は、推進力ではなく「抵抗」になる
で、やっとここからが本題ですw
もし泳ぐ速さが「力の総量」だけで決まるなら、パワーリフターが世界最速のスイマーになるはずですよね。
でも現実はそうではない。
強力なエンジンを積んでいても、ハンドル操作が未熟では、大きなブレが生まれてしまいます。
水泳においては、制御できない力は、推進力ではなく「抵抗」になる。
これは単なる比喩ではなく、「運動制御(Motor Control)」の問題です。
水泳選手が抱える特有の課題
人間の運動学習には、「求心性情報(感覚入力)」と「遠心性情報(運動出力)」の統合が不可欠となります。
陸上での運動では、重力という一定のフィードバックがあるため、この統合が比較的わかりやすいように思います。バーベルを持ち上げる、身体を引き上げる、という動作には「ここに力を入れればいい」という感覚が得やすい。
一方で、水中ではどうでしょうか。
水は流体で、常に変化します。同じ動きをしているつもりでも、水圧のかかり方、抵抗の感じ方が微妙に変わります。さらに、水中では重力の影響が軽減されるため、陸上とはまったく異なる感覚となります。
ここに、水泳選手が抱える宿命がある。
泳ぎ込むほど、上手くなるほど、動作は自動化され、意識的な感覚のモニタリングが減りがちです。結果として、わずかな変化を感じ取る能力が低下する可能性がある。
筋トレが泳ぎにつながらない本当の理由
筋トレで力をつけても泳ぎにつながらない原因は、単に「感覚の鈍化」だけではありません。より正確に言えば、以下の3つの要因があると考えています。
1. 転化の失敗
陸上での筋力発揮パターンが、水中での推進動作に転移していない。神経系の活動パターンが異なるため、「使える筋力」になっていないんです。
2. 動きの協調性(コーディネーション)が欠如
個々の筋肉は強くなっても、複数の筋群が協調して働く「タイミング」や「連動」が最適化されていない。
3. 感覚と動きがチグハグ
大きくなった力を、水中での感覚フィードバックに基づいてコントロールする能力が育っていない。
つまり、筋トレと泳ぎをつなぐには、単に「感覚(入力)を鍛える」だけでなく、「入力と出力の統合」という視点が必要なんです。

「力」の前に「感覚」を鍛えるべき理由
ここまで読んで、「じゃあどうすればいいの?」と思いますよね。
私の提案は、「力」の前に「感覚」を鍛えるということ、つまり入力トレーニングが必要であるということ。
ただし、これは「力は不要」という意味ではありません。順序とプロセスの話なんです。
なぜ「感覚優先」なのか?
運動学習理論において、Fitts & Posnerの三段階モデルは有名です。
1. 認知段階:何をすべきか理解する
2. 結合段階:動作を洗練させる
3. 自動化段階:意識せずに実行できる
多くの筋トレは、この「認知段階」をスキップして、いきなり「負荷をかける」ことに焦点を当てがち。
でも、適切な感覚フィードバックがない状態で負荷を上げると、間違った動作パターンが強化されてしまいます。
これは「誤学習の定着」と呼ばれる現象。
一度、定着した誤った神経パターンは、修正するのに膨大な時間がかかります。
だからこそ、まず「正しい感覚の土台」を作ることが重要ですね。

個人差をどう考えるか?
私のブログ愛読者でしたら当たり前の認識かと思いますが、すべての選手が同じプロセスで成長するわけではありません。
固有受容感覚が優れている選手は、感覚ドリルの効果が早く現れる。
逆に、力発揮が得意だが感覚が鈍い選手は、より時間がかかる場合もある。
また、年齢、トレーニング歴、競技レベルによっても最適なアプローチは変わります。
重要なのは、「感覚優先」という原則を持ちながらも、目の前の選手の特性に応じて柔軟にアプローチを調整することですね。
画一的なメソッドを押し付けるのではなく、各選手に最適化されたプロセスを設計することが、指導者の役割ですわよ。
「入力から出力への転化」という戦略的プロセス
私が提案する、「水泳選手のトレーニングプロセス」には、明確な4つの段階があります。
ただし、これは直線的なプロセスではなく、螺旋階段的に何度もぐるぐるするものです。
段階①:入力トレーニング(陸上)
まずは「身体との対話」をさせ、眠っている感覚を目覚めさせる段階です。
この段階では、筋肉を大きくすることでも、重い重量を扱うことでもなく、
「身体の再教育」をしていくフェーズです。
例えば、ペットボトルを使ったドリルがあります。
500mlの軽いペットボトルを持って、必要なだけの力でペットボトルの重さを認識するトレーニング。たったこれだけで、「最低限の力(出力)」で「感覚(入力)」が鋭敏になることを体感できるはず。
他には
・肩甲骨:「前鋸筋」を目覚めさせる(例: ウォールスライド)
・体幹:「腹圧」の感覚を学習する(例: ドローイン、ブレーシング)
この段階は「筋トレ」ではなく「神経を再配線」するイメージです。
ここでは、選手自身が「再現可能な感覚」として言語化できるようサポートすることが重要です。
「何となく良い」ではなく、「〇〇の部位に△△のような感覚がある」と具体的に表現できるレベルまで落とし込む必要があります。
段階②:出力トレーニング(陸上)
感覚が目覚めたら、次は「筋肉のことは忘れさせ」、タスクに集中させて自動化する段階です。
ここでのポイントは「外的意識(エクスターナルフォーカス)」です。
筋肉を意識させるのではなく、「何をするか」というタスクを与えるイメージ。
懸垂の例
❌ NG(内的フォーカス): 「広背筋を意識しろ!」
✅ OK(外的フォーカス): 「肘(ひじ)で、床を突き刺せ!」
スクワットの例
❌ NG(内的フォーカス): 「股関節を使え!」
✅ OK(外的フォーカス): 「バーを背中でへし折れ!」
外的な意識(エクスターナルフォーカス)について
Gabriele Wulf博士らの研究により、外的フォーカス(動作の結果に注意を向ける)は、内的フォーカス(身体部位に注意を向ける)よりも運動学習を促進することが繰り返し示されています。
理由は、外的フォーカスは「意識的な制御」を減らし、神経系の自己組織化を促すからと考えられています。
つまり、脳が最適な筋活動パターンを「自動的に」見つけやすくなる。
こうすると、選手は無意識に広背筋と腹圧を連動させます。
「感覚(入力)」を「自動的に使わざるを得ない」タスクを与えることで、筋トレが泳ぎにつながる身体の使い方として定着していくんです。
内的な意識(インターナルフォーカス)について
ただし、常に外的意識(エクスターナルフォーカス)が最適というわけではありません。
新しい動作パターンを学ぶ初期段階では、一時的に内的フォーカスが有効な場合もあります。
特定の筋群の働きがイマイチな場合、意識的な活性化が必要なことも多いです。
選手の習熟度によって、最適なフォーカスのバランスは変わる。
大切なのは、「いつ、どのフォーカスを使うか」という戦略的な判断かもだね。

段階③:入力トレーニング(水中)
陸上で目覚めた感覚を、「水中」という異なる環境で再発見する段階です。
ここでは、重力環境から浮力環境への「感覚の翻訳」をしていくイメージ。
水中特有の感覚課題
水中では、陸上とは全く異なる感覚系が優位になります。
– 重力の影響が軽減され、浮力が支配的になる
– 水圧という360度からの抵抗フィードバックがある
– 動作速度によって抵抗が変化する
だからこそ、まずは「静止状態」や「低速」で陸上の感覚を探すことが重要です。
▶︎体幹感覚の入力トレーニング
「身長測定板を頭頂部で押し続けながら、壁キックしてみよう!」
→ 陸上で学んだ「腹圧」と「軸の安定」を、水中で再現する
▶︎肩甲骨感覚の入力トレーニング
「プルブイを挟んで、キャッチの姿勢で静止してみよう。脇の下で水を感じられる?」
→ 陸上のウォールスライドで得た「肩甲骨の安定」を、水中の姿勢で探す
▶︎呼吸と体幹の入力トレーニング
「水面に浮いた状態で、呼吸によってお腹がどう変化するか観察しよう」
→ ドローイン・ブレーシングの感覚を、浮力環境で確認する
転化には課題が多いよ
陸上から水中への転移は自動的には起こりません。
これには「文脈特異性(Context Specificity)」という問題があります。
つまり、練習環境と競技環境が異なると、学習した内容が転移しにくい。
だからこそ、この段階では
静止姿勢での感覚確認 → 動きを止めて、陸上の感覚を探す
部分動作での感覚維持 → キックのみ、プルのみなど分解して感覚を保つ
低速での全体動作 → ゆっくり泳ぎながら感覚をモニタリングする
このように、段階的に複雑さを上げることで、感覚の転化を確実にしていくイメージが大切だね。
この段階で大切なこと
「できる/できない」ではなく、「感じる/感じない」にフォーカスすること。
選手が「陸上で感じた、あの感覚が水中でも再現できた!」という瞬間を経験することが、次の段階への扉を開く鍵になるよ。
段階④:出力トレーニング(水中)
このフェーズは、水中で確立した感覚を、実際の競技スピードでの出力を高めていく段階。
ここでは「外的フォーカス」を使い、感覚を自動化させながらパフォーマンスを向上させていきたい。
タスク指向の水中トレーニング
筋肉や動作を意識させるのではなく、「達成すべきタスク」を明確にすることで、段階③で得た感覚を自動的に引き出します。
▶︎姿勢への転化
「身長測定板を頭頂部で押し続けながら、ベストタイムの90%のスピードで泳いでみよう!」
→ 速度が上がっても体軸の安定を保つ能力が試される
▶︎ストロークへの転化
「水中に『仮想の壁』を作り、そこに手ではなく『肘から先』を当てろ」
「水を『押す』な。『自分』を『水(固定点)』の上を通過させろ」
→ 陸上の懸垂で学んだ「肘で引く」感覚が、水中で推進力に変わる
▶︎手足の協調への転化
「ストローク頻度を変えずに、1ストロークあたりの距離(DPS)を伸ばせ」
→ 力任せではなく、効率的な身体の使い方を探求させる
段階的な負荷の上昇
この段階では、感覚を保ちながら、徐々に実戦に近づける戦略が重要です:
70%スピード → 感覚を確認しながら泳ぐ
80-85%スピード → 感覚を保ちつつ、出力を上げる
90-95%スピード → レースペースで感覚を自動化する
100%スピード → 無意識に最適な身体の使い方ができる
各段階で、「感覚が崩れたら一つ前の段階に戻る」という柔軟性が必要です。
水泳のパフォーマンス指標と照らし合わせながらね
この段階では、主観的な感覚と客観的なデータを組み合わせることが効果的です:
タイム:同じ感覚でより速く泳げるか?
ストローク数:同じ距離を少ないストロークで泳げるか?
心拍数:同じスピードでより低い心拍数で泳げるようになったか?
映像分析:感覚と実際の動作が一致しているか?
「良い感覚=良いパフォーマンス」という一致が起きたとき、真の統合が達成されるよ。
出力トレーニングの落とし穴
注意すべきは、「数字のパフォーマンス」を追求するあまり、感覚を無視してしまうことです
「〇〇kg、上がればいい」「タイムが出ればいい」と力任せになると、積み上げてきた感覚の土台が崩れます。
常に「このパフォーマンスは、正しい感覚の上に成り立っているかな?」と自問することが重要だね。
4段階を螺旋的に繰り返すように。これら4つの段階は、一度通過したら終わりではありません。
競技動作の習熟度が上がるごとに、より洗練された感覚が必要になります。
だからこそ、定期的に段階①と③に戻り、入力感覚を再確認し、新たな気づきを得る。
螺旋階段のように、何度も同じテーマを異なる高さから見直すことで、選手の可能性は無限に広がっていくように。
螺旋階段モデル: ジュニアからシニアへの連続的成長
ここで大切なのは、年齢で「分断」するのではなく、役割を変えながら連続的に発展させるという考え方です。
選手の成長は「分断」ではなく、「連続」した螺旋階段です。
発達段階に応じた戦略のイメージ
▶︎ジュニア期(〜12歳頃)
「入力(感覚)」の土台を広く作る。
多様な動作経験を積み、豊かな感覚データベースを構築することをイメージしていきましょう。
▶︎思春期・発育スパート期(13〜16歳頃)
急激な身体の変化に対応しながら、「出力トレーニング」の割合も多めに導入。
ただし、この時期は骨格の成長に筋・腱の発達が追いつかないため、過度な負荷は避けるべきです。「感覚の再調整」も必要になる。
▶︎シニア期(17歳〜)
「出力トレーニング」を本格的に高め、技術レベルを向上させたい。
ただし、定期的に「入力トレーニング」を見直し、次のステージへ。
▶︎移行期・成熟期
再び「入力(感覚)」を見直し、出力の質を高める。
この段階では、より洗練された感覚と力の連動を高めていきたい。
年齢で分ける限界もあるね
ここで認めなければならないのは、発達には大きな個人差があるということです。
早熟な選手と晩熟な選手では、同じ年齢でも適切なトレーニングが異なるし、性別によっても発達のタイミングは異なります。
当然だけど、トレーニング歴によっても、必要なアプローチは変わりますよね。
だからこそ、年齢という「数字」よりも、選手の「発達段階」や「習熟度」を見極めることが重要だね。
螺旋階段のように、同じテーマを何度も異なる高さから見直すことで、選手の可能性は無限に広がっていくはず。
選手の「感覚」をどうデザインできるか、大切にしていこ。
泳ぎの「センス」は、才能ではない
最後に、もう一度冒頭の問いに戻ってみよう。
「同じような練習をしているのに、成長に差が出るのはなぜなのか?」
正直なところ、
「センス」や「水感」には、確かに遺伝的な要素も含まれてるようにも思います。
でもね、だからといって「才能で決まる」と諦めるのは早すぎんか。
可塑性という希望もあるよ
神経科学が示す希望的な発見の一つは、「神経可塑性」です。
脳と神経系は、適切な刺激によって生涯にわたって変化し続けるということ。
確かに、初期状態には差がありますよね。でも、適切なトレーニングによって、その差を縮めることは可能かと。
重要なのはきっと
「才能がないから無理」と諦めるのではなく、
「どうすれば、この選手の神経系を最適化できるか」と考えること。
「センス」や「水感」は、才能だけで決まるものではなく、選手と指導者がともにデザインできる「技術」だよきっと。
とはいえ
ここまで偉そうに、あたかも唯一無二の正解かのように書いてきましたが、この記事で述べた内容の限界についても触れておきますw
– エビデンスの不足
今回のブログで提案したアプローチは、運動学習理論や神経科学の知見に基づいて考えていますが、水泳の特異的な縦断的研究は限られています。今後、より多くの実証データが必要です。
– 個別性への配慮の難しさ
ブログ記事という形式上、一般的な原則を述べざるを得ませんが、実際の指導現場では、一人ひとりに応じた調整が不可欠だね。
– 他の要因の複雑性
「入力と出力の統合」に焦点を当てましたが、実際の競技パフォーマンスにはメンタル面、栄養、回復、チーム環境など、多くの要因が絡み合っていますよね。
これらの限界を認識しながらも、現場での思考の「羅針盤」として活用していただければと思います。もっと詳しく取り組んでいきたいと思ったら山﨑に仕事ちょうだい。
おわりに:「魚」ではなく「釣り方」を
もし、あなたがこの記事から「新しいトレーニングドリル」だけを学ぼうと思っていたとすれば、その期待には応えられなかったかもしれません。
なぜなら、私が目指したのは「新しい練習メニュー」という魚(答え)を提供することではなく、皆さん自身が現場で「最適な練習」をデザインし続けるための「コンパス(羅針盤)」、すなわち「思考の哲学」を提供することだったからです。
困ったら相談してね\( ˆoˆ )/
私も仕事として引き受けるなら、できる範囲で頑張るよ。
あ、あと
この内容をまとめたスライドPDFもあるよ。山﨑と関係性のある人たちには配布したいと考えています。連絡ちょうだい^ ^

