アクティブレストvsパッシブレスト【アクティブレストの泳速度60%vs50%】

競泳

前回の記事では、25m×8回のスプリントインターバルトレーニングについてのパフォーマンスに対して「インターバル中(レスト)の取り組み方」を比較した研究論文をご紹介しました。

インターバル時間の差(45秒vs120秒)、アクティブレストかパッシブレストかの違い。

No.155 アクティブレストvsパッシブレスト【インターバル45秒vs120秒】

アクティブレストとパッシブレストを比べると、25m×8本の全体的なパフォーマンスは「アクティブレストを実施した場合に低下する」という可能性が示唆されました。

今記事では、アクティブレストの強度によってパフォーマンスに違いがあるのか?について考察してみたいと思います。

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論文紹介

題名:Effect of different intensities of active recovery on sprint swimming performance
著者:Argyris G Toubekisら
公開日:2006年12月
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17213885/

【参加者】

9名の男性水泳選手(平均年齢19歳)

※週に40〜45kmのトレーニングを実施している集団

【実験内容】

25mスプリント8本を実施。1本ごとに45秒のインターバルを挟んだ。

8本目が終了後、6分間の休憩を取り、50mスプリントを実施。

1本ごとのインターバルおよび6分間の休憩中で、以下の3パターンを比較した。

①アクティブレスト(100mレースの泳速度50%で泳ぐ)

②アクティブレスト(100mレースの泳速度60%で泳ぐ)

③パッシブレスト

※アクティブレストで実際に泳いだ時間の合計は3.5分であった。

※25mスプリント8本の終了後と50mスプリントの前に血中乳酸濃度を測定した。

【結果】

✅アクティブレストでは、パッシブレストと比べて血中乳酸濃度が低下していた。しかし、全体のパフォーマンスはアクティブレストのほうが低かった。

✅ 25mスプリント8本終了後の6分レストは、アクティブまたはパッシブの種類に関わらず、その後に実施された50mスプリント水泳に影響の差は見られなかった。

私見まとめ

前回の記事で紹介した研究の内容(25m×8本のSITおよび50m×1本スプリント)と同様の手順でした。

出てきた結果も同じく「パッシブレストよりもアクティブレストのほうが25m×8本の全体パフォーマンスが低かった」という内容となりました。

今記事で取り上げたい点は、アクティブレストの「強度」についてです。

100m全力の「60%泳速度」vs「50%泳速度」

アクティブレストの「強度」によって、全体のパフォーマンスに影響があるものなのでしょうか。

参加者は、実験介入前に「100mトライアル」を実施しています。そのタイムを基準に、アクティブレストの強度(泳速度)を決定していました。

60%泳速度と50%泳速度では、全体パフォーマンスに違いは統計的な有意差が認めらなかった。という結果です。

しかし、論文中の詳細なデータを見ると、アクティブレスト(100mレースの泳速度60%で泳ぐ)でパフォーマンスが低かったようにも見えます(統計的な有意差は認められていない)

なので、40%や30%まで速度を落として実施するアクティブレストの場合だと結果も異なってくるかもしれません。

次回の記事では、「40%泳速度」も実験に取り入れられた内容の研究をご紹介したいと思います。

実験参加者の競技レベルについて

No.155記事で紹介した研究での参加者は、レクリエーションレベルでした。練習回数は1週間あたり2〜3回程度という集団であると説明されていました。

今記事で紹介した研究での参加者は、1週間あたり40〜45kmの量を泳いでいるという説明がされています。

1回の練習で4000m泳ぐとすると、週に10回くらいの練習頻度ということになります。。

そのような、練習頻度の異なる2つの集団でも、同じような実験内容(25m×8回のスプリント水泳)において、同様の結果が見られました。(アクティブレストよりもパッシブレストのほうが高いパフォーマンスだった)

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