アスリートの皆さん、「練習をお休みしちゃうと戻すのに倍の時間がかかるから不安!」などと思ってしまっている人、いまだにたくさんいますよねぇ〜。
そんな人たち、トレーニング「デロード(deload)」という用語を耳にしたことがあるでしょうか?
デロードとは、トレーニングの負荷や頻度を減らし、体を回復させる期間のことを指します。
一般的には、トレーニング期間の合間に少しお休みを入れることで、疲労を解消し、より良い成果を引き出すために行われます。
しかし、ほんとに短期間のお休み(デロード)が実際に有益なのか、疑問に思うこともありますよね。
研究結果が示す「お休み」の効果について
9週間のトレーニング期間の途中に1週間のデロード期間を設けた場合と、9週間の連続してトレーニングを行った場合での効果を比較しました。その結果、以下のことが明らかになりました。
✅筋肉のサイズと持久力、パワーに関しては、どちらの方法でも似たような成果が得られる
1週間のデロード期間を設けたグループと連続トレーニングを行ったグループでは、下半身の筋肉のサイズや持久力、パワーにおいてほぼ同等の増加が見られました。つまり、短期間の休息がトレーニングの効果を妨げることはないということが分かります。
✅筋力の向上には連続トレーニングが有利
下半身の筋力に関しては、連続トレーニングを行ったグループの方がわずかに優れた結果を示しました。これにより、最大筋力を高めたい場合には、完全にトレーニングを休むのではなく、継続的なトレーニングが効果的であることが示唆されています。
短期間のデロードがもたらすメリット
疲労の回復とメンタルのリフレッシュ
デロード期間中にトレーニングをお休みすることで、体だけでなく心もリフレッシュできるでしょう。上記実験の参加者たちの多くが、トレーニング後に気分がリセットされ、モチベーションも高まったと感じていました。
パフォーマンスの維持と向上
デロードを設けることで、トレーニングの効果を大きく損なうことなく、パフォーマンスを維持または向上させることができるようです。
筋肉のサイズや持久力に関しては、短期間のお休み(デロード)を行ってもほとんど変わらないという結果が出ています。
私見まとめ
短期間のお休み(デロード)は、トレーニングをしているアスリートにとって有益な戦略である可能性があります。
トレーニングの連続性を重視することも大切ですが、適切なタイミングでのお休み(デロード)が、さらに長期的なトレーニング期間全体の効果を高めることが期待できるかもしれませんね。
特に筋肉のサイズや持久力を目指すトレーニングにおいては、短期間の休息がパフォーマンスを向上させるためにより良い期間となるかもしれません!
つまり、短期間のお休みはデメリットではなく、むしろメリットが多いということです!
一方で、「筋力向上」においてはトレーニング頻度が重要かもしれないと示唆されています。アスリートにとってどのような効果を高めていきたいのか?トレーニングの「狙い」をある程度は明確にして取り組んでいくことが求められていますね\(^^)/
コーチ・指導者の皆さん、トレーニング計画の中にお休み(デロード)期間を取り入れてみるのも良いかもしれませんね。最適なトレーニングを見つけていきましょう。
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