トレーニング現場における認知バイアスと向き合っていこう

トレーニングや練習を作成していくうえで、「認知バイアス」という言葉を知っておいて損はないと思います。

認知バイアスとは、思考の偏り(思い込み・先入観・経験など)という心理の現象を指します。それによって、合理的な評価や判断が出来なくなってしまうことにつながることが懸念されます。

スポーツ現場でも、この認知バイアスによって「歪められてるなぁ」と感じることがあります。

認知バイアス、それ自体に良し悪しはありません。どのように活かしていくか?そんな傾向と対策を考えてみたいと思います。

目次

スポーツ現場でよく出会う認知バイアスたち

生理学が好きな人から見る100m×20本

「100m×20本は根性や精神を鍛える練習なんかじゃないぞ!ミトコンドリアを刺激して筋肉および心肺の持久力を鍛える練習だ!」

心理学が好きな人から見る100m×20本

「やり抜く力を育てるんだ!」「厳しい状況でも積極的に取り組む姿勢を作ろう!」「チームみんなで困難を乗り越えて本当の仲間になろう!」

運動学・バイメカが好きな人から見る100m×20本

「テクニックの習得には大量の反復が必要なの!ストローク長をしっかりと確保しながらストローク数もカウントして!テンポは1.5で!壁蹴り後は1.25mの水深で5mラインに目線が来てからキックを始めて!」

筋力トレーニングが好きな人から見る100m×20本

「筋力が高ければ、ハイボリュームトレーニングである100m×20本なんて相対的に他の人よりも楽チンに運動できるよ!筋トレ最強!」

特に何も考えていない人から見る100m×20本

「おっしゃー!今日のメニューは100m×20本だぞ!みんな頑張れよー!ヒイヒイ言わせてやるぜー」

まとめ

認知バイアスというのは、それ自体に良いも悪いも無いでしょう。

そのバイアスを持って他者へ何らかの直接的な影響を与えてしまうことで不都合が生じやすいのだと思います。

ですので、「誰もが持っているものだ」という前提でいることが大切かと。

盲目的になってしまいがちな「評価や判断」に対して、一度立ち止まって考えてみる。そして多角的に見たり、アプローチしてみる。

なかなか出来ないけどね。たまには直感だけで決めちゃうのもイイと思うよ。たまには…ね。

自身が持つ認知バイアスによって与えてしまうデメリットをなるべく回避する方法を考えてみる

step1. 自覚する

step2. 他の意見や情報を収集する

step3. 考える時間を作る

step4. 結局、確信は得られないからより良いものと思われるものを実行する


こんな感じでいかがでしょうか。

個人的には、特に「考える時間を作る」というstepが重要かなと感じてます。

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