No.177 【水泳】スプリントトレーニングを無呼吸(息はききった上で)実施してみよう

トレーニング

「スプリントトレーニングのバリエーションが少なくて、いっつも単調な内容になっちゃうよ〜」って相談されました。

私個人的には、単調なトレーニングを嫌いではないのですが…ジュニア選手とかは飽きちゃうのかな。

以前、Twitterで水泳トレーニングの「ハイポ(呼吸制限)練習」に関する論文を紹介しました⇣

意外と興味がある方が多かったように感じます。

今記事では、反復スプリントトレーニング中の呼吸制限について思考を巡らせるために

ひとつの研究論文を引用させていただきます。

いつもと同じトレーニングに「ひと味」加えるような感覚で取り入れてみてね。

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論文紹介

題名:Repeated-Sprint Training in Hypoxia Induced by Voluntary Hypoventilation in Swimming
著者:Laurent Trincatら
公開日:2016年8月
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27294771/

論文結果:呼吸制限トレーニングはスピード持久力の向上に効果ありかも。

✅呼吸制限”あり”グループは、反復スプリントテストの結果が改善した。しかし、呼吸制限”なし”グループは反復スプリントテストの改善は見られなかった。

✅トレーニング中に測定された血中乳酸値は、呼吸制限”あり”グループで明らかに高かった。

✅トレーニング中に測定されたSpO2は、呼吸制限”あり”グループで明らかに低値(スプリント直後は平均84%)であった。

論文内容:2週間(計6回)のスプリントトレーニングを2グループに分けて実施

<参加者>

16名の水泳選手(男性9名/女性7名)が実験に参加。平均年齢15歳。

週9時間以上のスイムトレーニングおよび週3時間以上のストレングストレーニングを実施している集団。

<実験内容>

✔2週間(週3回:計6回のトレーニング実施)の実験期間を設けた。

✔2つのグループに分けられて実施。
・呼吸制限ありグループ(男性4名/女性4名)
・呼吸制限なしグループ(男性5名/女性3名)

※呼吸制限ありグループは、15mスプリントの直前に「息を吐ききってスタート、スプリント中は無呼吸」という指示が出された。

✔トレーニング内容は以下⇣(25mプールで実施)

15m×16本×30秒サイクル×2セット
(15mスプリント後の10mは低強度で壁へ向かった)
(1セット終えるごとに20分間のアクティブリカバリー)

✔トレーニング期間の前後で”反復スプリント(スピード持久)テスト”を実施

25mスプリントを35秒サイクル
ベストタイムから算出された基準タイムが設定され、そのタイムよりも遅くなったらテスト終了。という内容。

私見まとめ

スプリントトレーニングにおいて、呼吸制限をするかしないか?

という視点で考えたとき、「呼吸制限をする」ほうが得られるトレーニング効果が大きいのではないか。と考えさせられました。

「息を吐ききった上での」無呼吸スプリントスイム、やってみよ〜。

呼吸制限ありグループでの15m×16本スプリント中、「血中乳酸値」および「SpO2値」が明らかに負荷が高かったこと。トレーニングによる生理学的な負荷が高いと言えるでしょう。

どうせ同じ時間・同じ距離を”ガンバる”ならば、ちょっとでも効果的なほうが良いな。


競技力の高いトップアスリートは、

こういった、ほんの”ひと手間”を当然のように実施している方法なのかもしれません。

トップアスリートにとっての「当たり前」は、ジュニア選手などから見ると「意識高い系」にうつっているかも。

トレーニングにおいて、同じ労力・同じ時間を費やすのであれば、より効果の高いと考えられる方法を選択していきたいよねぇ。

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