炭水化物(糖質)ハイドロゲル化されたドリンクが話題!

マラソン男子のキプチョゲ選手が、非公認ながら「1時間59分」で走りました。
人類初の2時間切りということでニュースにも大きく取り上げられ話題に。

そんなキプチョゲ選手が「レース前にもレース中にも」飲んでいるドリンクも注目を集めているようです。

そのドリンクは、今までのドリンクと何が違うのか。考察してみます。

目次

hydrogel(ハイドロゲル)糖質ドリンク

糖質を「ハイドロゲル化」することで、吸収されやすい形!
というのが売り文句となっています。

既製品としては海外製ですが、「MAURTEN」や「Science in Sport」という企業から商品化されています。

胃腸の不快感「問題」

高強度運動が長時間に渡って実施される場合、解糖系システムがたくさん働きます。
糖をエネルギー源として利用しますので、体内から糖が減っていきます。

持久的運動をする人にとっては、「いかに、糖を補給するか」というのが問題としてあがってきます。
なにが問題なのかと言うと↓

運動中は、胃腸の消化吸収活動が抑制されています。

ですので、運動中に「ご飯・パン・麺」といった固形物を食べるのは困難となります。
途中で胃もたれや嘔吐といった症状が出やすくなります。

固形物は消化吸収が難しいので、
液体に糖を溶かして飲むというスタイルが主流です。

液体の糖質濃度「問題」

今記事で取り上げている「ハイドロゲル化」の話題から少し逸れてしまいますが…。

上記であげた海外製品のMAURTEN社の製品は、
糖質濃度が16%になる商品も取り扱っていました。

一般的には、アイソトニック(等張性)ドリンクと言うと
糖質濃度は5%程度のものを指します。ポカリやアクエリですね。

しかし、5%程度の糖質濃度ですと
吸収されやすいかもしれませんが、糖質を少量しか摂取することが出来ません。

ですので、糖質濃度16%というのは革新的なドリンクです。
問題は、【胃腸の不快感】という点です。高濃度の糖質でも消化吸収がスムーズにいくようなら理想ですが…。

ということで、論文を探してみました。
現在のところ、ハイドロゲル化された糖質ドリンクを実験しているものは以下の1つしか見つけられませんでした。
ご紹介します。

論文紹介

※2019年10月20日現在、アブストラクトしか読んでいません。

Carbohydrate hydrogel beverage provides no additional cycling performance benefit versus carbohydrate alone.
著者:Baur DAら
公開日:2019年10月9日
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31598781

内容:同じカロリーの糖質ドリンク3つを比較

①マルトデキストリン・フルクトース(2:1)ハイドロゲル化
②マルトデキストリン・フルクトース(2:1)
③マルトデキストリンのみ
※全ての飲料で、同じカロリー。

自転車トレーニングを98分間(強度の変則)で実験しています。
そのトレーニング中(15分ごとに250ml消費)上記3つをそれぞれ飲んで試験したようです。
ドリンクの糖質含有量は(78g/1時間あたり)

結果:他のドリンクと比べて有意差は認められなかった。

いずれのドリンクも、
●「胃腸の不快感や症状」は変わらず。
●平均出力や最大スプリント力といったパフォーマンスの差は見られなかったようです。

まとめ

今回紹介した研究の試験方法では、「話題のドリンク(糖質ハイドロゲル化)」が従来のタイプと比べて、特にメリットは見られず。
優れているという証明には繋がりませんでした。

今後のさらなる追加研究を待ちたいと思います。

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