No.129 飛び込みスタートとスクワットジャンプの関係【論文紹介】

swimstart トレーニング

水泳競技の「背泳ぎ」種目以外は、スタート台を使用した陸上からの飛び込み動作となります。

50m自由形の場合、飛び込みから15mまでを「スタート区間」として考えます。

この区間は、50mレース全体の30%を占めます。

スタート区間のタイムが速い人は、どのような能力が優れているのでしょうか。

今記事では、飛び込みパフォーマンスがスクワットジャンプ筋力と関係があるかどうかを調査した論文をご紹介いたします。

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論文紹介

題名:The prediction of swim start performance based on squat jump force-time characteristics
著者:Shiqi Thngら
公開日:2020年6月1日
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7271885/

論文結論:ジャンプ力が高い選手ほど、水泳スタートからの通過タイムが良い傾向にある

■水泳スタートは、短時間でより大きな地面反力を生み出す能力が重要であると考えられます。

■スクワットジャンプテストの数値が高い選手ほど、5m通過タイムと15m通過タイムが速い傾向にあります。

論文内容:飛び込みからの通過タイム(5m/15m)とジャンプ力との関係を調査

<参加者>

・72名(男性38名と女性34名)の水泳選手が実験に参加。

<実験内容>

・スクワットジャンプテスト
フォースプラットフォーム(ForceDecks)という機器の上でチカラ(地面反力)を測定。

・スイムスタートテスト
ウォームアップ後、飛び込みから15mを通過するまで泳ぐように指示。
5mと15mのタイムを計測しました。

私見まとめ

競泳の現場にいる感覚としても、「15m通過が速い選手ほど、ジャンプ力があり立ち上がりが速い」という傾向に頷ける結論でした。

ですが、必ずしもジャンプパフォーマンスが高いからと言って

5m通過および15m通過が速いという絶対的な関係にあるわけではありません。

スクワットジャンプによる「チカラ発揮」は、地面に対して素早く大きなチカラを与えるという点において

水泳のスタート動作と似ている部分が多いです。

しかし、上半身の姿勢や関節角度など異なる点もあります。競技特異的と呼ばれます。

スクワットジャンプでは発揮したチカラを、垂直方向へ

水泳スタートでは発揮したチカラを、水平方向へ

このように体を運ぶ方向が異なります。つまり技術的な面で両者は異なるということです。


より素早く、より大きなチカラを発揮するためにはどうしたら良いでしょうか?

水泳のスタート練習だけをしていては、技術力の向上はある程度まで高められると思いますが、

筋力の向上という面においては直ぐに頭打ちになるでしょう。

筋力向上のために、適切なストレングストレーニングも並行して取り組んでいきたいものです。


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