【かぜ・インフルエンザ予防】アスリートはビタミンCの摂取を。

栄養学

担当選手が、カゼ症状で練習を中断しております。体調が優れないときはお休みする勇気も必要ですし、お休みという行動がポジティブな効果につながることも大いにありますので悲観的にならないで欲しいところです。
ですが、体調不良という「結果」を招いたのは「自分の行動」だという認識も少なからず持ち合わせて欲しい。その認識があれば、次への予防や対策をしようという意識が生まれます。
ということで、アスリートの皆様。手軽にできる【ビタミンC摂取】をオススメします。
やむを得ずトレーニングを中断する場合は、コチラの記事もご参考に。

ビタミンCの働き

①抗酸化(酸化防止)作用
→かぜ等のウイルス病原体が体内に侵入したときに、免疫細胞がそれらを殺す過程で活性酸素を発生させる。その活性酸素は体細胞へ などの悪影響を与えることがある。ビタミンCは活性酸素などを除去する能力を持っている物質とされる。

②免疫機能を高める
→白血球の生合成と機能を高めることが確認されている。それにより、体内に侵入した病原体を攻撃し悪化を防ぐ働きを持つ。

③関節のケガや故障に役立つ(コラーゲン合成に必要となるため)
→人間の身体にある全タンパク質の約30%がコラーゲンと言われている。腱や軟骨といった結合組織の多くはコラーゲンからなる。そのコラーゲンが作られていく過程にビタミンCが反応し合成される。

④鉄の吸収を助ける
→鉄は体内での吸収率が悪く、ビタミンCと摂取されると吸収が促進される。

ビタミンCの摂取目安

厚生労働省はどのように基準を出しているのか調べてみました。
https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf
これによると、推奨量が成人では100mg/日とされています。
こちらでは、耐容上限量の設定はありません。


カゼ予防の他にも、ビタミンC摂取により「がん・心臓血管疾患・白内障」などにも効果ありという報告も多数あります。
それと同じくらい「ビタミンCは効果なし」とする報告も多いです。しかし、それらの報告ではビタミンC摂取量が一様に少ない…。
ちなみに私はネイチャーメイド(大塚製薬)のビタミンCを継続して摂取しております。
かぜ症状が出てきたかな?と感じたときは、(6g/日)程度を1日の中で分けて摂取するようにしています。ご参考まで。


ビタミンCのかぜ症候群に対する効果を検証する報告は多数見られます。興味のある方は以下のリンクを辿ってみてください。

・Vitamin C for preventing and treating the common cold.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1160577/

・The Role of Vitamin C in the Treatment of the Common Cold
https://www.aafp.org/afp/2007/1015/p1111a.html

・ビタミンCで防ぐ風邪とインフルエンザの集団感染
https://isom-japan.org/article/article_page?uid=Uot3l1557404260&fbclid=IwAR3T8ZCA6kdxyKDEOA-1YEiu-yCBhcXLdxCt6g_AodDKk_Xat_9xeYONArM

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