前回に引き続き、PAP(Post-Activation Potentiation)効果を調査した論文のご紹介となります。
今回は、
論文内容の「超訳」にような仕上がりになっています。
私のブログに求められているのは、英文の正確な翻訳では無く、論文内容の「分かりやすさ・まとめ」だと思って進行しております。
※超訳とは、訳文の正確さを犠牲にしてでも読みやすさ・分かりやすさを優先させる翻訳手法。
論文紹介
題名:ケトルベルスイング(KBS)が、スプリントパフォーマンスに与える影響を調査
Acute Effect of Kettlebell Swings on Sprint Performance
著者:Kishen Kartagesら
公開日:2019年2月10日
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6409569/
内容:KBSをウォームアップに含めることで、スプリントパフォーマンスが高まるのか?
健康な成人20名(男性12名/女性8名)が参加。
参加者は、陸上競技・サッカー・ラグビー・バスケなどのスポーツに定期的に取り組んでいます。
ケトルベルスイングを実施することで
20mスプリント走のタイムに影響があるのかを実験。
結果:効果なし。
結論としては、ウォーミングアップにケトルベルスイングを実施することは
20mスプリント走のパフォーマンスに良い影響を与えない。ということでした。
まとめ
ケトルベルスイングは、ダイナミックなトレーニング種目で
主に下半身から脊柱の筋肉へ刺激を与えられます。
今回の論文では、20mスプリント走へのウォーミングアップでは必要が無い。とされましたが、
決してトレーニング種目としてやらないほうが良い。というわけではありません。
ケトルベルスイングは、ヒップヒンジの習得にも役立ちます。さらには、スプリント走と同様の下半身筋肉の活性化が見られるという報告もあります。
ですので、実施するタイミングや目的を明確にして取り組んでいけば
筋力向上や競技力の向上へと繋げることは可能でしょう。
つまり、コーチや指導者の腕の見せ所ってやつです。