筋肉組織が損傷するような高強度な運動をしたあと、何をすればパフォーマンスが早く向上するのか?
運動後に、フォームローラーを実施することで
ジャンプ力のパフォーマンスを向上がみられたとする論文をご紹介します。
論文紹介
題名:運動後にフォームローラーを実施することでジャンプ力を改善する
Foam Rolling as a Recovery Tool Following Eccentric Exercise: Potential Mechanisms Underpinning Changes in Jump Performance
著者:Eric J. Drinkwaterら
公開日:2019年6月26日
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6607216/
内容:エキセントリック運動後に、フォームローラー群と何もしない群とで比較
11名の男性(24歳)が実験に参加。2年以上のレジスタンストレーニング歴(週2日以上)があった。
エキセントリック(伸張性収縮)運動では、大腿四頭筋をターゲットにし、筋肉痛が発生するようなトレーニングとした。
トレーニング後から、①24時間後・②48時間後・③72時間後の時点で、様々なテストを実施した。
※フォームローラーの実施方法は、下肢の5つのエリア(臀部・内転筋・ハム・大腿四頭筋・側面)をそれぞれ3分ずつコロコロ。
結果:ジャンプ力改善の他にも良い影響が見られた!
①カウンタームーブメントジャンプ(反動を用いた垂直跳び)での改善が大幅に見られた。
②圧痛に対する耐性も向上した。
③しかし、膝伸展の最大筋力発揮では改善が見られなかった。
まとめ
この論文の過去にも「フォームローラー」を取り上げた実験は多くありました。
今回の論文は、過去の論文の多くの結果を支持する内容でした。
フォームローラーを実施することで
痛み耐性が向上した結果、ジャンプ力改善や関節可動域の改善が見られたのではないか。と結論づけられています。