アスリートはトレーニングに日々精進しております。
日々のトレーニングには、向上させるためにターゲットとなる要素があります。どのような要素があるのでしょうか。
最大筋力・パワー・筋持久力・瞬発力・機敏性・最大酸素摂取量・乳酸閾値向上など。
トレーニングによって筋肉・神経などの各器官や組織を発達させていきます。ただやみくもにトレーニングに取り組むよりも、計画性が大事と言われます。なぜ計画が必要なのでしょうか。
① 一つの要素向上には、他の要素向上が必要である。
・パワーを向上させるためには、最大筋力も必要となってきます。各要素の「関係性」を考慮してトレーニングをデザインしていきます。
② 一つの要素向上には、他の要素向上が邪魔をすることがある。
・マラソン選手と100m走選手との身体を見ると分かりやすいでしょうか。持久力トレーニングばかりでは、パワーや瞬発力といった要素は発揮されにくくなります。
③ 要素を一つずつ向上させたほうが向上率が高くなる。
・選手も指導者もさまざまな要素を同時に進行させたくなりますが、トレーニングによる刺激は基本的に「1つ」であると考えてください。持久力もパワーも機敏性も1度のトレーニングで盛りだくさんといった万能トレーニングはありません。
以上の3点から、トレーニングの組み合わせや目的をデザインしていく必要があると考えます。
中長期的に身体要素向上を期分け(ピリオダイゼーション)して取り組むことで競技パフォーマンス向上を狙っていきます。