【大学水泳選手】トレーニング種目の比較【ヘックスバースクワットジャンプvsハングプル】

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スポーツ競技に取り組んでいる人たちの多くが、競技練習とは別で、筋力トレーニングにも取り組んでいることと思います。

競技練習以外に、わざわざ時間を作ってトレーニングに取り組むのですから、少しでも効率的に、効果的な種目を選択していきたいです。

今記事では、大学生スイマーを対象とした
トレーニング種目の比較によって、ジャンプ力や最大筋力を調査した研究をご紹介します。

目次

論文紹介

題名:Comparison of the Hang High Pull and Loaded Jump Squat for the Development of Vertical Jump and Isometric Force-Time Characteristics
著者:Dustin J Oranchukら
公開日:2019年1月
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28426514/

論文結論:スクワットジャンプとハングプル、両グループ間でテスト結果に違いは見られなかった。どちらのグループも同等に能力向上した。

☑スクワットジャンプ・ハングプル、どちらのトレーニング種目でも同様に、ジャンプ力・最大筋力・RFDの向上が見られました。

☑それぞれトレーニング期間後のテスト結果では、向上率に違いが見られましたが統計的な有意差は認められませんでした。

🔽種目の習得する難易度や、アスリートとしての残りの期間などを総合的に考慮して、トレーニング種目の選択をオススメします。(これは私見)

論文内容:トレーニング10週間を2つの種目で比較実験!

■大学生水泳選手18名が実験に参加。
・ジャンプスクワット群(男性4名/女性5名)
・ハングプル群(男性4名/女性5名)

※ジャンプスクワットはトラップ(ヘックス)バーが使用されました。
※トレーニング種目の詳しい動作などはネット検索すると出てきます。

■トレーニング期間は10週間。最初の4週間はボリュームを増やしていき、次の4週間で強度を増やしていき、最後の2週間ではアンロード期間(いわゆるテーパー)という流れでした。

■トレーニング期間の前後で
・ジャンプ(CMJおよびSQJ)の高さ
・等尺性-大腿中間位-プル(背筋力テスト)

私見まとめ

他の記事でも何度か書いていますが、

種目・やり方・手段、それ自体に優劣や善悪はありません。

目的に対して適切かどうか?という視点が重要となります。

例えば、ゴルフという競技の目的(勝ち負け)は「カップにボールを少ない打数で入れること(カップイン)」となります。

「今よりも少ない打数でカップインする」という目的に対して、必要だと考える手段に取り組んでいけばよいのです。

ゴルフ初心者がドライバーで100ヤードしか飛ばないのであれば、200ヤード飛ばすために、毎日素振りをしても良いですし。上級者で270ヤード飛ばす人が、280ヤードに伸ばしたいのであれば、専門的な筋力トレーニングに励んでみると良い結果が待っているでしょう。

つまり、目的を達成するために「どの手段を選択するか?」という問題は、極論ですが【個別性】に行き着きます。

時間が無限にあるのであれば、世の中にある良さそうな手段を片っ端から取り入れていけば良いかも知れません。が、時間は皆さんに等しく有限です。

知りうる限り、目的に対して良いと思われる手段を取り入れていきたいものです。そのために役立つのは、知識と情報を獲得しにいく行動でしょう。

「論理的に考える」という作業は、「ものづくり」に似ていると思います。ものづくりには材料(知識)が必要です。材料(知識)を豊富に持っている人は、高度なものを作ることもできます。
ただし、材料が豊富にあることと、ものづくりの腕は、全くの別物です。

めっちゃ余談

このように考えていくと、他人が取り組んでいる「一見すると意図の分からないトレーニング方法」なども、裏には壮大で奥深い目的意識があるかも知れず、安易にバカにできなくなります。。

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