トレーニングメニューを作成する際、動かす部位の「順番」に悩むことがあります。
今記事の内容では、そんな悩ましい時の手助けとなるかもしれません。
例えば、水泳競技の練習であれば
キック(下半身)練習、プル(上半身)練習があります。
1回の練習中に、どちらの運動から始めるか。それともどちらか一方しか実施しないか。
という悩みに直面した場合などの参考にしていただけたら幸いです。
また、
嫌気性エネルギーによる持久力が必要となるスポーツに取り組まれている人にとって、今記事でご紹介する【トレーニングの順番による影響】は覚えておいて損はないでしょう。
結論(※30秒間の全力運動において)
●【下半身運動から先に実施した場合】
その後の上半身運動のパフォーマンスは低下する可能性が高い。
●【上半身運動から先に実施した場合】
その後の下半身運動パフォーマンスに与える影響は少ない。
(※ピークパワーは低下したという研究報告はあります。)
●【上半身運動も下半身運動も】
その後の「炎症に関する血液マーカー」において違いは無かった。
論文紹介
The Effect of Previous Wingate Performance Using one Body Region on Subsequent Wingate Performance Using a Different Body Region
著者:Leonie Harveyら
公開日:2017年3月12日
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5384059/
The Effect of Prior Upper Body Exercise on Subsequent Wingate Performance
著者:Marie Clare Grantら
公開日:2014年5月7日
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4033339/
A comparison of upper and lower body energetics during high-intensity exercise.
著者:Harvey Lら
公開日:2015年4月1日
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25828194
Differences in metabolic and inflammatory responses in lower and upper body high-intensity intermittent exercise.
著者:Lira FSら
公開日:2015年2月17日
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25688040