輝かしい成績を収めるスポーツ選手たちほど、「どんな感覚やイメージで動いているんですか?」「どうやったらそんなふうに動けるんですか?」ということを聞かれていると思います。
しかし、その言語化された感覚やイメージをそのまま理解することは困難です。
そして、聞いた人は分からないので
「あの人は天才だから」「才能があるから」という感じで済まされちゃうことが多いように思います。
「分かる」と「分かりにくい」
「A」だから「B」である。
このような説明は、論理的で分かりやすいと思います。
小学校の理科で習った「直列つなぎ」のようです。
では、トップアスリートの「感覚」は?
競技パフォーマンス(運動)というのは、同時にあらゆることが進行しています。
小学校の理科で習った「並列つなぎ」のようです。
直列つなぎのような論理では説明がしきれません。
つまり、「分かりにくい」ものとなります。
「分かる」とは
そんな中でも「分かる」ということは、
数多くの「並列つなぎ」の中から、ある一部分を切り取って「直列つなぎ」として見る。ということになります。
何が言いたいのかというと
“分かる(意識)をたくさん集めて、分かりにくい(無意識)に取り組んでみよう”
そしたらトップアスリートの方々が言語化してくれた「分かりにくい」ものを実感できるようになるかもしれません。
なので、まずは「分かる」ものから取り組んでいって良いと思います。
そのうちに、当初は「分かりにくい」ものだったのが、いつか「分かる」レベルになっている。
パフォーマンス高い人たちが言う「感覚」や「運動イメージ」は、高いレベルで同時並列的に進行していることを無理矢理に集めて言語化していますので、そのまま理解し実践するのは困難かもしれません。
ここで大切なことは、「分からない」からといって拒絶したり破棄などをしないこと。
頭の片隅にでも置いておく態度が重要です。
無理矢理に「分かる」ものだけに拘らず、「分かりにくい」ものも近くに置いておくことも大切なんだと思っています。
「分かる」をたくさん集めて、自分オリジナルの「分かりにくい」を探しに行こうぜ。