BCAA摂取でパフォーマンス向上する?

栄養学

パフォーマンスアップのための、サプリメントが多く販売されています。
その効果に懐疑的な人もいるのではないでしょうか。
今回の記事では、
アミノ酸を摂取することでパフォーマンスが向上したとされる論文をご紹介します。

スポンサーリンク

論文紹介

題名:水泳選手の「高強度トレーニング」に対する、BCAA・アルギニン・シトルリンの効果

The Effect of Branched-Chain Amino Acids, Citrulline, and Arginine on High-Intensity Interval Performance in Young Swimmers
著者:Chun-Fang Hsuehら
公開日:2018年12月14日
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6315994/

内容:50m×8回で試験。全員が「アミノ酸摂取」と「プラセボ摂取」で比較した。

高校生の水泳選手16名(男性8名/女性8名)が参加。
競技歴は7年以上。

アミノ酸またはプラセボを摂取してから30分後にウォーミングアップ(約20分間)を開始。
摂取してから60分後に50m×8回テスト(最大努力泳)を実施しました。

アミノ酸摂取では、体重1kgあたり、BCAA=0.085g / kg、アルギニン=0.05 g / kg、シトルリン=0.05 g / kgを摂取しました。

結果:アミノ酸(BCAA・アルギニン・シトルリン)を摂取したほうが記録が良かった!

アミノ酸を摂取したテストのほうが有意にパフォーマンスアップしていた。
※参加者16名中、13名の平均タイムが速くなった。

その他の結果

①アミノ酸摂取では、テスト前後の「血中BCAA」濃度が有意に高かった。

②アミノ酸摂取もプラセボ摂取も、テスト前に比べてテスト後の「血中トリプトファン」濃度が同様に低下していた。

③どちらの試験でも、RPE(主観的な運動強度:ガンバり度合い)は同様だと申告された。

まとめ

血中BCAAが高まり、血中トリプトファンが低下することは
「中枢性疲労」が緩和されている。という可能性を示唆している。と論文中では述べられていました。

同じ努力度で、パフォーマンスが向上するというのは
競技者にとって重要な発見であり、大切な考え方です。

研究者の人たちが示してくれた「結果」を、我々のような現場の人たちが活かす。
取り残されないように学び続けていきたいと思います。

タイトルとURLをコピーしました