ウエイトトレーニングを計画的に取り組み、向上させた筋力を競技動作に活かす!
アスリートにとって、それもウエイトトレーニングに取り組む大きな目的となっているかと思います。
取り組むトレーニング種目によって、向上する能力は異なりますよ。ということを再認識させてくれる研究を紹介いたします。
論文紹介
題名:
The effects of a 4-week mesocycle of barbell back squat or barbell hip thrust strength training upon isolated lumbar extension strength
著者:Alexander Hammondら
公開日:2019年7月26日
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6662562/
内容:
トータル4週間(週2回のトレーニングを実施)
バーベル・バック・スクワット(BBS)とバーベル・ヒップ・スラスト(BHT)
この2つのウエイトトレーニングにより向上させた筋力は、
腰部伸展運動(isolated lumbar extension:ILEX)を向上させるのか?というような主旨。
※腰部伸展運動(ILEX)の想像がつかない人は、上記の論文リンク先に(ILEX)運動の画像が貼り付けてありますのでご覧ください。
結果:
①BBSだけトレーニング群もBHTだけトレーニング群も、それぞれ取り組んだトレーニング種目において筋力が向上した。
②どちらの群も、取り組んでいないほうのトレーニング種目の筋力も向上した。
③しかし(ILEX)運動の筋力向上は見られなかった。
まとめ
アスリートの皆さんは、ウエイトトレーニングで向上させた筋力を競技結果に結びつけたい。
競技練習以外のトレーニングに取り組んでいる人は、
そのトレーニングは何の能力を向上させるのか?という視点をもつ必要があります。
「試す」という取り組みは有意義かと思いますが、
なんの目的もなく、ただなんとなく取り組んでいるトレーニングで成果を求めるのは非常に難しいでしょう。